Nakamichi RX-505 ナカミチメカを分解する(二)


 いよいよ、ナカミチメカ〔通称:Nメカ〕本体を分解して参ります。この作業は、ナカミチメカを構成する2枚のシャーシ・ユニットを切り離す事にあります。

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 本資料記事は、以下の不具合を是正する目的で、2018年10月20日より着手していた分解メンテナンスに関して、当方の備忘録として備える事を念頭に、その作業手順に従い主要な工程毎の画像を掲載し、此れに説明文を加えて作成された〝一続きの読み物〟になります。


 〔不具合の内容〕
  一、キャプスタン・モーターの鳴り
  二、アイドラーゴムのスリップ
  三、スライド・スイッチ(オートリバース)の機能不全

 なお、本資料記事の従前作業に関しましては、『ナカミチメカを分解する(一)』に於いて言及しております。




 本作業へ着手する前に、ギアが定位置にある事をチェックする目的から、コントロール・カムが以下に掲載した画像の示す方向へ回転しない事を確認します。当該カムが回転しなければ、正常な「停止」位置にあると断定出来る為、この状態を基準にして本作業へ取り掛かります。

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 それでは、ナカミチメカのメイン・シャーシ・ユニットとサブ・シャーシ・ユニットを切り離します。これ等のシャーシを一体化しているビスは、全部で6本あります。早速、全てのビスを取り外しましょう…。


【分解メンテナンスの留意点】
 以下に掲載した画像上の二重丸(3ヶ所)で示すビスは、その頭の形状が他のものと違いますので、異なるビス穴へは絶対に戻さない様に注意して下さい。前出資料記事に於いて、その都度言及している事ですが、〝ビスは元の場所へ戻す〟のが鉄則なのです。
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 サブ・シャーシにあるプラスチック製フックに掛かったスプリング3本を、当該シャーシ側のみ取り外します。対抗するメイン・シャーシ側は、取り外さずそのまま放置しておいて下さい。このスプリングを取り外すに当たって使用した道具は、キャプスタン・ベルト等を除去する際にも用いた事のある〝スプリング・フック〟を利用致しましたが、自作の用具を使用したとしても全く問題はありません。但し、当該スプリングの引く力〔弾性力〕はとても強いので、今回に限り商品化された道具をご使用頂くのが安全だと思います。
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【分解メンテナンスの留意点】
 本機種を購入してから、メーカー所定のメンテナンスを一度も受けていない場合、何らかの衝撃でスプリングが外れない予防策として、プラスチック製フックの先端部がスプリングの端部と共に弾性ボンド(ソニーボンド)で固められているものと思います。その際は、精密ドライバー〔-〕等を用いて、事前に固着した弾性ボンドを除去しなければなりません。
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<ソニーボンド>
 本機種を販売するに際して、旧通産省の電気用品としての安全検査を受けた際、運搬中にスプリングが外れる可能性を指摘され、この様な対応になったと聞いています。しかしながら、このボンドは、経年変化で酸化すると基板に断線等の悪影響を与えるという理由から、後に住友スリーエム様が製造する品(白色のボンド)へ変更されたそうです。
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 なお、固着した弾性ボンドを除去する時は、以下に掲載した画像の様に、フライホイール・ホルダーを予め取り外す事をお奨めします。プラスチック製フックに近い空間が広がる為、作業効率もきっと上がると思われます。
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 ビス6本とスプリング3本の全てを取り外せば、サブ・シャーシを持ち上げる事は可能になります。但し、リール・ハブを通す為のメイン・シャーシに開けられた穴の内径に、当該ハブを干渉させない様、目視しながら慎重に作業して下さい。また、サブ・シャーシを持ち上げる途中で、突然カチッ!と鳴る大きな音に驚くかと思います。この音は、①ブレーキ・ドライブ・アームが②コントロール・カムから外れた際に生じる衝撃音の為、全く心配する必要はありません。
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 今後の作業は、夫々のシャーシへ取り付けられた部品を撤去するだけですので、余り迷う事無く比較的簡単に取り扱えるものと思います。しかしながら、メカを正しく組み立てる手順やその留意点は、分解作業中においてのみ見出せるものが多い為、盲目的な作業は控え、慎重且つ丁寧に時間を掛けながら本作業へ当たらなければなりません。

 この段階まで来ると、今般分解メンテナンスも漸く折り返し地点を通過した感じがします。次回掲載する資料記事においては、ナカミチメカ本体に装着されていた〝ワッシャー〟について言及します。(短文記事になる予定)


 それではまた何時の日か、別途掲載記事にてお目に掛かりましょう。さようなら…。 



〔次回のお知らせ〕
 只今、この度掲載した資料記事の続き物となる『(仮題)ナカミチメカを分解する(三)』について、その構成案を検討しております。つきましては、誠に恐れ入りますが当資料記事の作成期間として多少のお時間を頂戴致したく、予めご了承頂ければ幸いです。 イヤテ…。 (*ノ∇)ゝ
 なお、現在本ブログに掲載している一連の資料記事及びその関連記事については、以下の通りです。是非、一度閲読くださいませ。


 (RX-505 分解メンテナンス・シリーズ)
    掲載第1号/資料記事『ナカミチメカを取外す<其の壱>
    掲載第2号/資料記事『分解メンテナンスの留意点
    掲載第3号/資料記事『ナカミチメカを取外す<其の弐>
    掲載第4号/資料記事『コネクターの取扱い
    掲載第5号/資料記事『ローディング・メカを切離す
    掲載第6号/資料記事『カセットホルダーを引出す
    掲載第7号/資料記事『キャプスタン・ベルトを取外す
    掲載第8号/資料記事『コントロール・ベルトを取外す
    掲載第9号/資料記事『ナカミチメカを分解する(一)
    掲載第10号/資料記事『ナカミチメカを分解する(二)』

以 上

【本記事をご参照される閲読者様方へ】
 本資料記事の内容に従いメンテナンスを図ろうとする方は、全てのご判断と生じる結果に対し、ご自身でその責任を甘受しなければならない事を予めご承知おき下さい。“自己責任”は、インターネット上で無償公開されている情報を利用する者にとっての最低限の〝マナー〟なのです。

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我 流

Author:我 流
 高度な情報社会となったお蔭で、過去の想い出が沢山詰まった不動のオーディオ達を、幸いにも甦らせる事が出来ました。これ等を粗大ゴミとして破棄せず、常に傍らに置いて保管し続けた事が無駄ではなかったと、心から思えた瞬間です。
 今後とも、これ等の可動状態を維持すべく、より一層〝我流〟に磨きを掛けていきたいと考えています。

 そうそう…、
 小学生当時に録音した楽曲を聴くと、本当に心が和みます。年齢を重ねる度に〝ノスタルジック〟に浸るひと時が、幸せに感じてしまう今日この頃です。

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