Nakamichi RX-505 放置していた不具合を振り返って


 昨年の10月20日に、本ブログに於いて掲載した『もう限界、メンテしなくっちゃ!』の分解メンテナンスについて、当作業が終了してから長く月日が経過した事もあって、本件に言及した資料記事を新たに掲載する前に、本機の不具合並びにその原因に関し、改めて振返っておきたいと思います。



 今般分解メンテナンスの目的となった不具合は、以下の通りです。


  一、キャプスタン・モーターの鳴り
  二、アイドラーゴムのスリップ
  三、スライド・スイッチ(オートリバース)の機能不全


【キャプスタン・モーターの鳴り】
 本機へ電源を入れた際に、時々〝ギュルギュルギュル…〟というものすごい大きな異音が、突然発生する事がありました。本機は、2015年11月のエムエーサービス様によるメンテナンスによって、当時新品だった当該モーターに交換されているのですが、30年以上保管倉庫内で眠っていた品である事に間違いはありません。
 当方の推量となりますが、モーターシャフトとその軸受けの接触面が、経年による酸化等によって、滑らかでなくなっていた可能性があります。

 実施した処置方法について…、
 当方が、エムエーサービス様へご相談した折にご提案のあった、微量のメタルオイルをモーターシャフト内へ注油する事によって、その改善を図りました。その結果、作業完了後の経過観察時に於いて、一度も異音を発生する事なく正常に稼働する様になりました。注油作業については、ナカミチメカをデッキ本体に装着したままで着手しようと試みても、モーターシャフト自体がデッキ本体の下側となる為、此れを目視する事も叶わず、当該メカを一度降ろさなければなりません。
190622-Blog用掲載画像①
【アイドラーゴムのスリップ】
 電源投入直後、本機はホルダー内のカセット・テープの存在を仮想して、テープの弛み防止を目的としているであろう約2秒間の“巻戻し”が、自動的に機能します。
 所謂、PIONEER CT-A9Dの“テープたるみ除去機構”に相当するものと思われますが、これが作動する度に、アイドラーゴムがリール台の面上をスリップしています。この事は、ズルゴト、ズルゴト、ズル…という異音により明らかでした。

 実施した処置方法について…、
 当方が、アイドラーゴムの接地面とリール台の面上を清掃する事によって、作業完了後の経過観察時に於いて、スリップする事は皆無となりました。但し、当該ゴムの硬化が既に始まっている様子でしたので、本来ならその表層面の研磨又は交換が必要なケースです。
190622-Blog用掲載画像②
余 談
 680ZXなら、トップカバーを取外した時点でアイドラーゴムを視認する事が出来る為、手間の掛かるメカ部の取外し作業を一切必要とする事なく、当該ゴムの表層面やリール台の面上を清掃する事は可能です。しかしながら、RX-505に於いては、ナカミチメカの装着方法が680ZXのその状態と比較して上下逆様の格好になるので、前述したモーターシャフト自体を含めた当該ゴムの状況を確認したいと考えるなら、ナカミチメカを一時的に取り外さなければなりません。


【スライド・スイッチの機能不全】
 本機のAuto Reverseのスライド・スイッチが、稀に機能しない時がありました。当方の予想では、以下に掲載している画像の様に、当該スイッチの接点が汚れているであろうと推量しておりましたが、実際に此れを基板から取り外し分解してみると、案の定同様な汚れが接点全体に付着している状態を確認する事が出来ました。
190622-Blog用掲載画像③-01

 上に掲載している画像中に映ったスライド・スイッチは、当方が今も保有しているCR-70へ実装されていたものです。Nakamichi製のカセットデッキについては、メーカー修理のノウハウを持ったエムエーサービス様が現在でも修理等を請負って下さる(詳しくは、『ナカミチ製なら、Let's 修理!』をご参照下さい。)ので、原則的に当方に措いては修理・調整等の作業を行っておりませんが、スイッチとしての機能が時折働かなくなってしまった際に、エムエーサービス様へご相談したところ、技術料として金16,000円〜金18,000円のご請求がある事を知って、やむなく当方が分解清掃致しました。
 本画像をご覧頂いた通り、とても酷い状態です。ギドギト…している様に見えるのは、接点復活剤(KURE/2-26)を吹き付けたからではないでしょうか。スイッチの外装もベタベタしており、手に取ったその指先もテカテカしていました。こうゆう処置方法では、抜本的な解決に至らず、当方の経験上その不具合の再発も確実です。過去に、エムエーサービス様へ修理のご依頼をした際、ご担当頂いた技術者様が、ご厚意から吹付けて下さったと思われます。

 実施した処置方法について…、
 当方が、接点に付着していたカーボン等の汚れを清掃した事によって、スライド・スイッチとしての機能を取り戻す事が出来ました。その汚れの状態に関しましては、以下に掲載している画像の通り、前出の画像の様な酷い状態と言える程ではありませんでしたが、やはり少量の接点復活剤が吹き付けられている模様でした。
190622-Blog用掲載画像③-02
 今般分解メンテナンスが終了した後、正常な作動が出来るかどうかの確認をする為、数日間常用しておりましたが、同様のトラブルは一切見受けられませんでした。しかしながら、アイドラーゴムの硬化の始まりはやはり否めず、近い将来再びスリップする事が予想されます。(なお、現在本機はエムエーサービス様へお預け(詳しくは、『エムエーサービスへ、いざ行かん!』をご参照下さい。)していて、アイドラーゴムの交換についても既にご依頼しております…。)

 何れにせよ、今般分解メンテナンスで本機を損壊する事なく、当作業を無事に終わらせられたのは、とても喜ばしい限りです。また、本機ローディング機構の位相合わせ(歯合わせ)についてもこの度習得出来ましたので、折を見て閲読者様方へその情報をご提供したいと考えています。


 それではまた何時の日か、別途掲載記事にてお目に掛かりましょう。さようなら…。



次回のお知らせ
 只今、この度掲載した資料記事の続き物として『(仮題)Nメカを取り出す<其の壱>』を、本ブログに於いて掲載すべく、その内容について思案しております。つきましては、誠に恐れ入りますが、当記事の作成期間として多少のお時間を頂戴致したく、予めご了承頂けましたら幸いです。
                               
以 上                             オネガイシマ~ス。 \( ̄  ̄ *)))

コメント

非公開コメント

運営者から一言

我 流

Author:我 流
 高度な情報社会となったお蔭で、過去の想い出が沢山詰まった不動なオーディオ達を、幸いにも甦らせる事が出来ました。これ等を粗大ゴミとして破棄せず、常に傍らに置いて保管し続けた事が無駄ではなかったと、心から思えた瞬間です。
 今後も〝我流〟に磨きを掛けて、可能な限りこれ等を可動状態で維持すべく、より一層経験を積んで参りたいと考えております。

 小中学生当時に録音した楽曲を聴くと、本当に心が和みますね…。
 年齢を重ねる度に〝ノスタルジック〟に浸る一時も、大切にしなければならないと感じております。

〔追 記〕

 ヤフーブログ様が、本年12月15日付で閉鎖される為、改元前日をもちまして、FC2ブログ様へ本ブログの運営を移管する事と致しました。閲読者様方に措かれましては、誠に恐れ入りますが、引続き本ブログへのご高配を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

パソコン時計

自己責任のお願い

本ブログへ掲載した情報に従い、修理等を図ろうとする閲読者様方は、 全てのご判断と生じる結果に対し、ご自身でその責任を甘受しなければならない事について、改めてご確認下さいます様、よろしくお願い申し上げます。「自己責任」は、ネット上で無償公開されている情報を利用する者にとっての最低限のマナーです。           我 流

順 位

[ジャンルランキング]
ライフ
1903位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
家電、AV機器
76位
サブジャンルランキングを見る>>

ご来訪者数

当該者数は、平成31年4月30日に閉鎖したYahoo!ブログ様における本ブログの来訪者数を起算点としております。【閉鎖時の来訪者数:852件】

検 索 欄

カレンダー

08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

BLOG RANKING サイト

にほんブログ村 PC家電ブログ オーディオへ
本ブログを閲読頂きました皆様方の中で、掲載された記事に関して評価に値するとお考え下さる際は、誠に恐縮ではございますが、上記のロゴマークをクリック(ランキング一覧が表示されます。)して何卒ご声援賜りたく、よろしくお願い申し上げます…。         我 流