2021/01/01
2021/01/03
Nakamichi 680ZX メーカー修理部品の在庫確認
2020年12月28日、Nakamichi 680ZXの主な修理部品〔スペアパーツ〕について、その在庫数を確認致しましたので、以下の内容の通り、取り急ぎお知らせ申し上げます。
なお、記載された在庫数は、エムエーサービス様が把握している大まかな数値であり、ナカミチサービスセンター様への確認は一切行っておりませんので、予めご承知置き下さい。
2021/01/23
Nakamichi 修理依頼する方にも常識を…。
昨年の11月に、IDK様から「680ZX」の修理部品を購入しようと思い立ち、早速ながらメールでお問合せした所、販売出来る在庫数がもうありません…という趣旨の返信メールが届きました。しかしながら、本当のところは、どうも違う様です。
修理部品の販売中止や3年前に知人が行った「DRAGON」の修理依頼に対するIDK様の消極的なご対応については、一部の修理依頼者様による態度(行為)が原因になっていると、或る方からお聞きしました。
さて、
本資料記事に於いて触れておきたい事は、
メーカー修理で…
① 改造されたオーディオ機器の受付は行われない。
② 仕様と合致した性能は必ずしも蘇らない。
…という周知の事実〔常識〕です。
分解を伴う部品の販売は、2019年10月に取り止めたそうです…。
改造された機器や分解された状態での修理依頼が急増し、その原因の一端になっているであろう当該部品の販売を終了したとお聞きしました。メーカーの技術者以外の方による修理・改造されたカセット・デッキは、所定の手順に従って弄られたケースは少なく、トラブル・シューティングやその修理作業に、余計な時間が掛ってしまうそうなのです。利益が上がらないアフターサービスでは、受託件数を速やかに重ねて売り上げを伸ばす他なく、メーカー様の責任が及ばない曰く付きの故障品に関しては可能な限り敬遠したいのも納得出来ます。
分解を伴う修理部品には、麦球並びに各種ゴムベルトが含まれるので、当方に措いては、手痛いご対応となりました。エムエーサービス様へゴムベルトの交換についてご依頼した際は、技術料として金18,000円から金22,000円前後のご請求があった為、今までIDK様から修理部品を調達し、幾つかの機種に対して自己修理して参りました。ナカミチ製デッキの維持管理費の節約に、大きく寄与した自己修理でしたが、今後は全ての機種を対象にして、同等品でメンテナンスすべきかどうか、慎重に検討しなければいけません…。
それにしても、事前連絡を一切行わず、改造品やバラしたカセット・デッキをそのまま送り付けるとは、余りにも〝常識〟というものが無さ過ぎます。オーディオ機器の取扱説明書の多くには、内部点検や改造の際には感電の恐れがあり、また改造を加えた場合の故障には対応しない旨の記載があるものです。
当方は、「CR-70」のキャリブレーション・データをバックアップする為の端子付きボタン電池をソケット型へ換装する際、前述の改造行為に該当しない事を前以って確認(詳しくは、『潜在的不具合があった事に驚愕ス!』をご参照下さい。)致しました。
なお、メーカー修理を今後一切行わない予定なら、前述した確認作業は不必要です。
「DRAGON」の修理は、余り受けたくないそうです…。
修理された半数近くが、カタログ等に記載されたスペック(仕様)に合致していないとして、再修理のご依頼があるとお聞きしました。手持ちのPCへフリーソフトをダウンロードして、ご自身で特性を測った上で、十分に修理が出来ていないとして何と返送されてしまうそうです。さらに、ご依頼者様の中には、修理結果をご説明しても、なかなか納得してもらえず、修理費用をご請求しない事を約束して、そのクレームの解決を図るケースも珍しくはないと伺っています。その結果、「DRAGON」の修理に関しては、赤字となるケースが見込まれる為、進んで受託はしたくない…というのが〝事の真相〟の様子です。
カタログ等に記載されているスペック(仕様)は、新品のオーディオ機器を使用して計測されています。修理部品としてのヘッドの在庫が無い今、摩耗したヘッドを研磨したとしても、なかなか新品の性能を発揮する事は困難です。また、ヘッドが、経年劣化を起こしているなら、なおさらの事でしょう。さらに悪条件として加わるは、「DRAGON」の再生ヘッドがオートリバースに対応している為、2チャンネル〔Lch、Rch〕×2〔往路、復路〕となる結果、4チャンネルも刻まれており、録再調整は他機種より大変デリケートな作業になります。販売価格が金200,000円超のカセット・デッキの中に於いて、唯一メカの〝オーバーホール〟が期待出来るのは、録音・再生ヘッド及びキャプスタンD.Dモーター等の修理部品〔スペアパーツ〕の在庫があった「CR-70」です。
「CR-70」の修理部品の今の在庫数に関する情報が必要な方は、直接IDK様へお問い合わせ下さい。なお、2019年3月7日に当方が確認した折の在庫数は、『メーカー修理部品の在庫確認 ②』に於いて言及しておりますので、ご参考までに閲読頂けましたら幸いです。
それにしても、某オークションにて過去の使用状況を追えない〝ジャンク〟品を落札して、エムエーサービス様を含むIDK様へ新品同等の性能となる様に強く求めるのは、余りにも〝常識〟というものが無さ過ぎます。(本当の所は、落札価格で金150,000円を超える「DRAGON」を無駄にしたくはないという一心から、自らその常識を棚に上げて、無理な要求を押し通そうとしているのではないでしょうか…。)不動だったカセット・デッキが、テープを回して音が出せたなら、その修理作業は及第点に達していると考えるべきです。そう、期待していた音質が得られたか否かは、落札したカセット・デッキの“当たり外れ”の問題なのです。運が悪ければ、“修理不可能”のリスクだってあるのですから。
オーディオを長年嗜んでいる閲読者様方にとっては、本資料記事で言及した内容について、当然の事と思われるかもしれません。一方で、昨今のアナログ・ブームにより、古いオーディオを初めてご購入した一部の方に措いては、反発したい気持ちを持った人もおられるでしょう…。
何れにせよ、対価が伴う修理依頼をするからと言って、相手方に対する節度ある姿勢を忘れてはいけません。エムエーサービス様を含むIDK様のご対応が、これ以上硬化してしまうと、彼等が提供するアフターサービスを利用したい私達にとっても、決して得する話では無いのです。今後も、変わらない柔軟なご対応を求めたいなら、まずは私達の姿勢を各々が一旦省みるべきと考えます。
まだまだオーディオ・ライフを楽しみたい、当方からの啓上でした。
それではまた何時の日か、別途掲載記事にてお目に掛かりましょう。さようなら…。
<あとがき>
本資料記事の掲載前に、IDK〔ナカミチサービスセンター〕様のホームページを拝見致しましたが、此れに記載されていたはずの修理部品の購入についてのご案内欄がどうも削除されている様子です。今思えば、当方の修理部品の購入申入れに対する在庫が無いとのお断りには、事実を隠したお客様を不快にさせない為のご配慮(嘘も方便)があったのかもしれません。 (о ̄∇ ̄)/ thx
以 上